t-products Architect's Office

2023.06.29

小さな通りに大きな軒を開く




皆さま お久しぶりです、こんにちは。
(滞っていたレポートを一歩だけ進めます、、、。)


2年前の調度今頃から始まったプロジェクトで、福祉事業者と建築設計者がタックを組んで未来の福祉施設を構想する建築助成事業に応募しました。その時の構想案をワークスに追加しました。→ works「小さな通りに大きな軒を開く」


残念ながら、採択はされなかったのですが、ここで事業者さん達とディスカッションした構想の種は又どこかで芽吹くように、頭を耕し水をやって準備しておきたいと思っています。


さて、その年の助成公募の要綱には「ハード・ソフト面において地域にひらく福祉を目指すものであること。」という審査のポイントが挙がっていました。


そこで色々仕掛けを考えました。











事業者の方々とあれは出来る、これは出来ない、これはチャレンジ、などと話し合って展望した光景です。実装して実施してみたいですね。多分時々はお祭りがあってもいいけど、大切なのはその他の毎日で、日々の活動を積み重ねていくことで街に開いた光景になると良いのかな。


さて、私・あなた・私たちの生活圏で、
街に開いた拠点や居場所はどれだけあるだろう(福祉施設に限らず)?
又はそういう街の接点に自分はどれだけ日常的に触れているだろうか?
と、改めて思います。


生活圏でなんとなく見知った顔と挨拶を交わす、
特に目的は無いがちょっと腰掛けられる場所がある、
ちょっと顔を見せに立ち寄る、
というタイトルの付きにくい地域共有の居場所がもっと増えて行けば、
個々人の挨拶体験が増え、地域の顔見知りのネットワークが出来る。
それこそが福祉環境なのではないか、と少しおおげさに思ったりします。


そういう事を構想するプロジェクトに参加したい、具現化したい!と更に思ったプロジェクトでした。


追伸:
事業者さん含めプロジェクトメンバーで最初に「GOODJOBセンター」を見学しました。





施設っぽくないスケールの建物でちょっと複雑な立体構成の内部空間を体験しました。





スタッフの方が日常作業の説明や、施設の設置基準にこの複雑な内部空間をどう調整したか、とか、利用者さん個々に合わせた作業運営をどうするかまで色々と詳しい説明をして頂きました。設計構想の具体的なイメージが出来たのと、事業者さんとこの空間体験を共有できたのが非常に良かったです。





現場調査で歩いた大阪は、汗だくでしたが、やっぱり面白い街探検が出来ました。





道端で出くわしたこの水合戦は何よりも嬉しい風景でした。
未来の種が芽吹くように、頭を耕し水をやり、精進精進。

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