2023.08.04
松戸のアトリエの改修工事現場を
はじめから終わりまでズズズーーっと一気にレポートします。
改修工事は解体し始めると、次から次に想定外の調整が必要になり、中々思うようには進まないのですが、(垂直のはずがちょっと斜めとか、、)大工さんがその都度なんとか対応してくれました。
新築より改修工事のほうが手間はかかりますね。
どうもありがとうございました。
さて工事の始まりはお庭にあった先代の作った小さな池を埋めるためのお祓いからでした。
新築の時の地鎮祭と同じ様に工事の安全祈願も行いました。
「解体工事始まる」
道路に面した所は高低差がありましたが、これから駐車スペースになるため切土して均しました。
工事車が停まれるので工事的にも有利になりました。
大切な樹木はユンボで移植、ちょっと荒々しいですが移植後も復活しています。
内部の解体も少しづつ着手
この和室の間仕切は無くなります。
外壁側の壁内部には断熱材が無い、ですね。
今度は高性能の断熱材入れる予定です。
水回り関係の壁。これも刷新します。
2階の様子。現状維持ですが、床に構造用合板を貼り増してビス固定し剛性を上げます。
壁も適所に構造合板を貼り増し耐力壁とする予定です。
「床組み解体・土間コン準備」
床板を取り払い、土間コンを打つために防湿シートとメッシュ筋を入れた所です。
土台のアンカー固定も不足分を充足させます。
「土間コン打ち完了」
床下は今まで土でしたが、防湿シートを敷き込み土間コンを打つことで防湿化しました。
「柱追加と梁補強・金物補強」
新規の間仕切や構造壁追加のため、柱を追加しています。
構造用合板をはり、耐力壁化しています。耐力壁は設けられるところは可能な限り増やしています。
梁は補強材を添わせて強化します。
(補強前↓)
白木の新しい材料が梁補強材です。この後ボルトで新旧材を緊結します。
(補強後↓)
耐力壁コーナーには金物を固定します。↓(右下の柱と梁ジョイント部)
耐力壁が増えてきました。
「床組み」
鋼製束の上に大引材を載せ、床下地(床組み)も始まりました。
大引きの格子組の間にスチレンフォームの断熱材がピッタリ納まる予定です。
青と赤の配管は給水と給湯配管です。
外壁の壁内部に入れ込む断熱材です。↓
パンパン、ギュウギュウに断熱材が入っています。
サッシも徐々に入ってきました。ペアガラス・断熱サッシです。
居間正面の3枚引きサッシ・掃き出しサッシの取付も始まりました。↓
サッシとに隣接した既存の柱は大工さんがカンナ掛けしてくれ白木が現れてきました。
新しいユニットバスも収まりました。
梁補強した部分はボルトで緊結しました。
「電気配線」
内部の壁を貼る前に、電気配線も行います。
天井は梁が現しになるため、電線を目立たないルートで配線します。現場で大工さん(配線も行う)とルート色々相談しました。
庭には解体材が積まれて、処理場に持って行って、又積まれる、の繰り返しです。
仕上のボード貼りが始まりました。
水回りは耐水のプラスターボード(黄緑色)を貼ります。
プラスターボード貼りが進みます。
(黄色は一般のプラスターボード)
お疲れ様です。有難うございます。
「造作・家具工事はじまる」
作り付けの棚などの造作工事が始まりました。
将来の居間とアトリエを間仕切る大きな収納も姿が現れてきました。
壁はこれから塗装仕上げをするにあたり、ビス部分のパテ処理、ジョイント部コーナー部のパテ処理といった下処理が始まりました。
キッチンカウンター上の本棚。
大工さん増員です。有難うございます。
間仕切収納のアトリエ側は引戸が付きました。
キッチンの吊戸棚とキッチン腰壁に作ったレンジ用の収納棚。
下の空間は猫の食事スペースです。
「2階の構造補強工事」
さて2階の方です。床は合板を貼り増しビス止めとして剛性を増しました。
2階は予備室の扱いなので構造補強を優先し、仕上はせずそのまま使用します。ラグマットなどを敷く予定です。
壁の補強は東西南北各部の可能な所に金物補強した上で構造用合板を貼り耐力壁を増しました。
全体を白く塗装して、合板補強部分も馴染みました。
「塗装工事」
仕上塗装が始まりました。
白は何度か塗り重ねる必要があります。
個室からキッチンの眺め。通気用の室内窓があります。
洗面所の引戸は右側の溝状の戸当たりに納まります。
(閉めた時に隙間がなくなります)
洗面所からアトリエの眺め。
こちらにも通気用の室内窓があります。
洗面台はキッチン用のステンレスシンクを使用しています。
「照明器具の取付」
照明器具や換気扇などの取付が始まりました。
洗面所も灯が付きました。
洗面所に収納ワゴンを制作してもらいました。
通気用の小窓に扉が付いてます。
閉めると壁に埋め込まれた小棚があってボトルなどが置けます。
居間です。もうすぐです。
「外構工事」
内部は納まってきて、あとは外回りです。
道路沿いに駐車スペース、庭の一角に窯小屋を整備します。
駐車スペースの土留めと窯小屋の基礎のコンクリート工事が打ち終わり、型枠を外した所です。
駐車スペースの土間コンクリートを均している所です。
慎重に表面の鏝押えされてます。。にゃんこが行進しない事を祈ります。
窯小屋は木軸を建て、防水紙を貼っています。
床の土間コンが出来ました。
窯小屋の外壁も取り付けられました。
アプローチと門柱。
母屋のシャッター廻りの水切り設置など色々と細かい部分も納まってきました。
「お引渡し」
お施主さん、大工さん、設計で引渡しチェックを行いました。
当日は晴天。
間仕切収納の左下のスペースはお施主さん手持ちの引出し収納がお引越し後に納まる予定です。
細かい手直しや調整項目を3者確認し、残りの工事日程を調整して、お引渡しとなりました。
後はお施主さんのお引越しを待つ空間となりました。
お施主さんの暮らしにフィットした心地良い住処になります様に。
工事の方々、お施主さん、皆さま、長期にわたりどうも有難うございました。
ティー・プロダクツ建築設計事務所 谷口智子
(お引越し前の完成時の様子「松戸のアトリエ 出来立て写真」もご覧下さい。)
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