t-products Architect's Office

2024.01.08

2024年 今年も宜しくお願い致します。

冬の朝焼けはクリアです。
松の内もすっかり明け、仕事始まってますが、

今年も宜しくお願い致します。


能登の震災は、とにかく早く暖が取れ、物資が届き、インフラが復旧します様に。何とか能登が在るべき日常になります様に。


昨年は、
継ぐ改修計画「松戸のアトリエ」が雑誌「住む。」(88号2024年冬)にお施主さんのガラスの仕事場として紹介されました。仕事を通して、人の仕事の段取りや考え方を垣間見れたのは有難い事でした。

●(レポート)→ https://t-products.net/information/4368/

●「住む。」(88号2024年冬) → https://www.sumu.jp/numbers/88.shtml 

又、以前設計させて頂いた「土岐の曲り屋」がWEBマガジンSuMiKaに解説動画として紹介されました。一瞬見て頂けますと、やや緊張気味に解説している私が映っています、。ご無沙汰しておりますが元気です。(もし見られるなら、1.25倍速・1.5倍速で視聴頂けると滑舌が気にならなくなるかも、。)

●SuMiKaマガジン「ゆるまがりの家」解説動画 → https://elr.jp/0835Pux3xMaE/

昨年末から、いままでお付き合いの在った冒険遊び場の方々と、ちょっと企てていまして、上手くいけば今年はそれが出来るかもしれない!!ワクワク!という未来プロジェクトなのですが、とにかく、何個も山があり、今のところ1つ山超えた所です。あと2つか3つは山を越えなくては、、と思っています。

さて、色々な願いを抱え、、
今年の元旦は実家近くの水辺に日の出を見に行きました。



想定外の人だかり。ザワザワと白い息。皆さんご来光待ちでした。
知りませんでした、。こんなに待機していたとは。

なんか嬉しいですよね。
此処にみんなで待ってる光景があったんですね。


鳥たちも集うよ。
朝日を受けた薄桃色の対岸

早起きは三文の徳。


その後、初詣を済ませ、ちょっと時間があったので
午後又一周してみました。
という事で、新春、手賀沼スナップ特集とさせていただきます。。。




公園は三世代で凧揚げしたり
サイクリングロードを行く自転車、ランナー、
ささやかに賑わう正月の昼。

そして水平線。







日の入りも拝みました。
願掛けもしました。





一周してみると大きさがわかります。
ちょっと再発見、というか新発見に近い感覚です。
朝日と夕日を堪能したので、今年も良く考え、良く動き、良く働きたいと思います。

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それから、能登について、
紙の建築家、坂茂さん率いる被災地支援プロジェクトが既に動かれていました。
NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)による
令和6年能登半島地震 被災地支援プロジェクト(寄付もここから出来ます)
https://shigerubanarchitects.com/ja/news/2024-noto-peninsula-earthquake-disaster-relief-project/
直ぐに具体的に動けるチームを作っているのが本当に尊敬します。

どうか、少しでも環境が良くなります様に。
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今年も宜しくお願い致します。谷口智子

2023.12.29

松戸のアトリエが「住む。」に掲載されました。

松戸のアトリエのお施主さん、ガラス作家としての仕事と暮らしについてが記事になりました。その作業場づくり・改修工事の様子など紹介されています。

「住む。」88号 2024年[冬]
https://www.sumu.jp/numbers/88.shtml

仕事を通して他の方の仕事の様子を垣間見れたのは有難い事です。仕事の段取りが、空間やしつらえに具体的に関連します。その聞き取りをしている合間に、何を重視して、何を取捨選択しているか、試行錯誤してるんだな、なるほど、といった共感と共に自分の仕事の段取りも見つめ直す感じです。

それで紹介された記事を読むと更にフムフム、となるのですが、是非書店で本を手にして頂けると有難いです。記事も写真も、そしてお施主さんの作品も、素敵な仕上がりです。

2023.10.29

「ゆるまがりの家」の解説動画が紹介されました。


家づくりマッチングサイト、SuMiKaマガジンで連載企画されている、家づくりの事例紹介オンラインセミナーで、
弊社設計の「土岐の曲り屋」の解説動画が紹介されました。



家づくりマッチングサイトSUMIKA オンラインセミナー無料配信
「ゆるまがりの家」解説


・これから家を建てようとお考えの方、
・建築家と建てるオーダーメイドの家づくりにご興味がある方、
・農地に家を建てようとお考えの方
・平屋にご興味ある方

私たち設計事務所との家づくり、設計打合せの様子も紹介していますので、
参考にして頂けると有難いです。



ご視聴に際しては動画の右上にカーソルを充てると機能ボタンがあります。

・速度調整(1.25倍速位でも良いかと思います)
・目次ボタン(段落ごとに見ることも可能です)
・資料ボタン(ダウンロードすると資料は見やすくなるかと思います)
・音が小さめなので、音量大きくした場合、視聴後は音量下げることをお気を付け下さい。

もうちょっと流暢に発話できれば良いのですが、なかなか難しいですね。。。

とにかく、この企画について心良くご理解頂きましたお施主さんには、感謝に尽きません。
どうも有難うございました。

2023.08.13

松戸のアトリエ 住処になる



松戸のアトリエのお引渡しから数か月。
ひと段落納まった、とのご連絡を受け、様子を伺いに行きました。




玄関を入ると、なるほど、お施主さんの家になっていて、とても嬉しくなりました。
アトリエでの作業も開始され、拠点として動き出した様子です。
この風景を記録に残したくなり、改めて撮影の機会を頂きました。



ちょうど良く、構図に登場した家主(猫)



連続した窓辺。奥はアトリエ。



間仕切収納に、お施主さんが以前から使っていた道具箪笥(古道具の薬箪笥)がピッタリ納まっています。有るべき物が納まって、この家の重心が定まった印象です。



大きいテーブル。奥は収納多めのキッチンカウンター。



腰壁の収納は生活事務用品置場。テーブルの手元で便利そうです。



2階へ上がる階段は引戸の開閉で室内温度を調整します。
開けた時もでっぱりの無い納まりです。






キッチンカウンター



キッチンのバックカウンター
小窓(扉付き)によって、家全体の南北通風が可能です。



キッチンからの眺め



キッチンカウンターの下は猫のご飯コーナー



間仕切収納の裏側。アトリエ側の収納です。



アトリエ



アトリエから庭を経由して窯小屋があります。
通りからの目隠しにもなるハナレです。



窯小屋での作業時は庭を行き来します。
踏み石は既存を再利用して並び替えました。
庭はこれから緑が増える予定です。
既に野菜は植えられています。



アトリエから居間、玄関を見返す。



作業台も用意されてアトリエ稼動中。






こちらにも通気窓



洗面所です。
ステンレスシンクは洗面と作業用と多目的に使えます。



通気窓を開けると光と風が通ります。



通気窓を閉めると、壁に小物棚。



洗面所の通気窓からアトリエ、庭まで見通す。



柱が並ぶ、名のないオマケ空間。
突き当りに灯



午前中は庭の樹木の反射影が映る壁



枝分かれして奥の部屋



反対側は洗面所と浴室



明解に場所を区切らず、緩やかにつながる空間構成としています。






玄関からの眺め


お施主さんの持ち物は、設計段階でチェックしていましたが、
今回の新たな空間にちゃんと、それぞれの居場所に納まっていて嬉しくなりました。


日用品や衣料、本や仕事道具、諸々を納め、
日々の活動を円滑に進めるための、ベストな定位置を決めるところまで、
お引越しの後の住始めの準備作業はやっぱり大仕事だったのではないでしょうか。


お施主さんは今回の計画にあたり、何回も引っ越した経験上、使いやすかったかそうでないかを、
かなりシミュレーションして設計打合せに臨んでいた様です。
その積み重ねで、その人らしい、しっくり来る家になったのではないかと想像します。
住み始めてからの物の落ち着きどころが成功しているのは、その賜物と思われます。


人が住んで、暮らして、やっと住処になるのだと改めて思いました。
関係者の皆様、おかげ様でどうも有難うございました。


・ ・ ・


所在地:千葉県松戸市
規模構造:木造2階建て一戸建て住宅
工事内容:既存木造の改修工事(構造補強・断熱補強・設備更新・内装更新)


建築設計:ティー・プロダクツ建築設計事務所 谷口智子
構造協力:田村建築設計事務所 田村隆雄
建設会社:工藤建築 工藤達也


・ ・ ・




今までの経緯も下記からご覧ください。
お引越し前の様子→ 「松戸のアトリエ 出来立て写真」
工事の様子→ 「改修の現場から」




・ ・ ・

後記
実はプラン作成中、新しいプランに合わせて邪魔にならない様に、既存の柱を移動する事も検討しました。柱移動は技術的には可能な工事です。

お施主さんに提案すると「柱があるのは別に構わない、そのままで良い」とのご返答。
私も居間に既存の独立柱がある空間構成は面白く感じ、既存の位置のまま活かして進めました。

(工事中、柱には枘穴の欠損が多く新規の柱に交換しました。残念ながら既存の素材そのものは引き継げなくなりました。)

完成以降、よくよく思い返すと、残った柱の意味合いが少し変化していました。
柱をきっかけに改修前の間取りが思い出されます。
先代の光景・・・ここまでが畳の部屋、こちら側が居間、ここが広縁、ここに本が並び、
といった以前の暮らしの風景です。


空間に目を浮かべ、以前の境界線を目でトレースするための柱、という捉え方もできそうです。

既存の木造住宅を住み継ぐ場合、構造補強や断熱補強、設備更新といった性能的な更新は必要です。それに加えて、今までの面影を残したい、引き継ぐ要素と新しい要素を上手く共存させたい、といった、時間軸のある素材も設計要素として大切に扱いたいと思います。

2023.08.05

松戸のアトリエ 出来立て写真



松戸のアトリエ
出来立て写真です。





このプロジェクトは、こちらの家で育って巣立った方が、今度は家主となって住み継ぐための改修計画でした。
一昨年末、今度の家主さんは、先代の物の整理と並行して、ここを拠点とする構想を始めました。
1階を新たな拠点、2階は今までこの家に在った大量の蔵書を保管する空間として使いたい。
今までの物と新たな物が階別に共存するというご要望を頂き、それを起点として設計打合せを重ねました。


大幅に手をいれる事になる1階は、
住み継ぐための機能(構造・断熱・使い勝手)を補強し刷新し、
既存の素材も活かした空間になる事を計画しました。


工事は昨年からはじまり、5月にお引渡しとなりました。
ご入居前の出来立てほやほや写真をご紹介します。
(工事については「改修の現場から」をご参照下さい。)


南の庭に面した居間です。





3枚引きの窓と掃き出しの2枚引違いサッシに交換しました。
3枚引き窓の中間にある柱は通し柱で、建てられた当時の柱をそのままに、大工さんがカンナ掛けしてほぞ穴に埋木処理してくれました。





収納家具で間仕切った奥の部屋は、アトリエです。
(床がグレーの範囲)
この間仕切収納の下部の空間は、これから家主さん所有の引出家具がぴったり納まる予定です。(楽しみ。。)





2本の独立柱は元々既存の柱があった位置で、お施主さんもむしろこの位置でよい、との話もあったので、そのままとしました。
尚、以前の柱材は長押やホゾの欠損が多かったため現場作業中に大工さんのご厚意で新規にして頂きました。


梁は新たな梁材を添えボルト締めして構造補強しました。天井は貼らず、改修で補強した新旧の梁材をあえて現しにした天井になっています。天井高も確保できのびのびとした空間となっています。





白い吊り棚とカウンターの奥はキッチンです。
一緒に暮らす生活用品の居場所確保のために、棚は沢山用意しました。








キッチンからの眺め








カウンターの下に猫の食事スペースがあります。





ちょっと引いてアトリエから見たキッチン





アトリエです。
間仕切になっている収納のアトリエ側は引戸付きで埃を遮ります。








アトリエの奥は洗面所です。
小窓を付けて通気を確保しています。(小扉付きなので開閉できます)





見返してアトリエから庭を介して窯小屋があります。
アトリエで作る器や作品を窯で焼きます。





奥に玄関と2階に上がる階段








玄関から居間





洗面所です。








通気窓は光を取り込む窓でもあります。





物干し場所になります。











此処にも通気窓。





2階は床に補強で合板を貼り耐震性を増しました。壁も可能な箇所に構造用合板で補強し塗装しました。





2階の蔵書です。








梁の補強
新旧共存です。





とにかく木造の改修は、計画段階の想定と違う状況も多く、
現場で柔軟な対応をして頂いた大工さん、ご理解いただいたお施主さん、
皆さま どうも有難うございました。


さてこれからお引越しされて、生活空間になるのが楽しみです。


(工事の様子は「改修の現場から」をご覧下さい。)

2023.08.04

松戸のアトリエ 改修の現場から



松戸のアトリエの改修工事現場を
はじめから終わりまでズズズーーっと一気にレポートします。


改修工事は解体し始めると、次から次に想定外の調整が必要になり、中々思うようには進まないのですが、(垂直のはずがちょっと斜めとか、、)大工さんがその都度なんとか対応してくれました。
新築より改修工事のほうが手間はかかりますね。
どうもありがとうございました。



さて工事の始まりはお庭にあった先代の作った小さな池を埋めるためのお祓いからでした。
新築の時の地鎮祭と同じ様に工事の安全祈願も行いました。


「解体工事始まる」



道路に面した所は高低差がありましたが、これから駐車スペースになるため切土して均しました。
工事車が停まれるので工事的にも有利になりました。
大切な樹木はユンボで移植、ちょっと荒々しいですが移植後も復活しています。


内部の解体も少しづつ着手




この和室の間仕切は無くなります。






外壁側の壁内部には断熱材が無い、ですね。
今度は高性能の断熱材入れる予定です。



水回り関係の壁。これも刷新します。



2階の様子。現状維持ですが、床に構造用合板を貼り増してビス固定し剛性を上げます。
壁も適所に構造合板を貼り増し耐力壁とする予定です。






「床組み解体・土間コン準備」
床板を取り払い、土間コンを打つために防湿シートとメッシュ筋を入れた所です。
土台のアンカー固定も不足分を充足させます。





「土間コン打ち完了」
床下は今まで土でしたが、防湿シートを敷き込み土間コンを打つことで防湿化しました。





「柱追加と梁補強・金物補強」
新規の間仕切や構造壁追加のため、柱を追加しています。



構造用合板をはり、耐力壁化しています。耐力壁は設けられるところは可能な限り増やしています。



梁は補強材を添わせて強化します。
(補強前↓)



白木の新しい材料が梁補強材です。この後ボルトで新旧材を緊結します。
(補強後↓)



耐力壁コーナーには金物を固定します。↓(右下の柱と梁ジョイント部)




耐力壁が増えてきました。


「床組み」
鋼製束の上に大引材を載せ、床下地(床組み)も始まりました。



大引きの格子組の間にスチレンフォームの断熱材がピッタリ納まる予定です。
青と赤の配管は給水と給湯配管です。



外壁の壁内部に入れ込む断熱材です。↓



パンパン、ギュウギュウに断熱材が入っています。
サッシも徐々に入ってきました。ペアガラス・断熱サッシです。






居間正面の3枚引きサッシ・掃き出しサッシの取付も始まりました。↓






サッシとに隣接した既存の柱は大工さんがカンナ掛けしてくれ白木が現れてきました。



新しいユニットバスも収まりました。



梁補強した部分はボルトで緊結しました。



「電気配線」
内部の壁を貼る前に、電気配線も行います。



天井は梁が現しになるため、電線を目立たないルートで配線します。現場で大工さん(配線も行う)とルート色々相談しました。



庭には解体材が積まれて、処理場に持って行って、又積まれる、の繰り返しです。



仕上のボード貼りが始まりました。
水回りは耐水のプラスターボード(黄緑色)を貼ります。






プラスターボード貼りが進みます。
(黄色は一般のプラスターボード)







お疲れ様です。有難うございます。




「造作・家具工事はじまる」
作り付けの棚などの造作工事が始まりました。


将来の居間とアトリエを間仕切る大きな収納も姿が現れてきました。



壁はこれから塗装仕上げをするにあたり、ビス部分のパテ処理、ジョイント部コーナー部のパテ処理といった下処理が始まりました。



キッチンカウンター上の本棚。
大工さん増員です。有難うございます。



間仕切収納のアトリエ側は引戸が付きました。



キッチンの吊戸棚とキッチン腰壁に作ったレンジ用の収納棚。
下の空間は猫の食事スペースです。





「2階の構造補強工事」
さて2階の方です。床は合板を貼り増しビス止めとして剛性を増しました。
2階は予備室の扱いなので構造補強を優先し、仕上はせずそのまま使用します。ラグマットなどを敷く予定です。



壁の補強は東西南北各部の可能な所に金物補強した上で構造用合板を貼り耐力壁を増しました。






全体を白く塗装して、合板補強部分も馴染みました。





「塗装工事」
仕上塗装が始まりました。
白は何度か塗り重ねる必要があります。















個室からキッチンの眺め。通気用の室内窓があります。



洗面所の引戸は右側の溝状の戸当たりに納まります。
(閉めた時に隙間がなくなります)



洗面所からアトリエの眺め。
こちらにも通気用の室内窓があります。
洗面台はキッチン用のステンレスシンクを使用しています。





「照明器具の取付」
照明器具や換気扇などの取付が始まりました。



洗面所も灯が付きました。
洗面所に収納ワゴンを制作してもらいました。



通気用の小窓に扉が付いてます。
閉めると壁に埋め込まれた小棚があってボトルなどが置けます。



居間です。もうすぐです。





「外構工事」
内部は納まってきて、あとは外回りです。
道路沿いに駐車スペース、庭の一角に窯小屋を整備します。


駐車スペースの土留めと窯小屋の基礎のコンクリート工事が打ち終わり、型枠を外した所です。



駐車スペースの土間コンクリートを均している所です。
慎重に表面の鏝押えされてます。。にゃんこが行進しない事を祈ります。
窯小屋は木軸を建て、防水紙を貼っています。



床の土間コンが出来ました。
窯小屋の外壁も取り付けられました。



アプローチと門柱。
母屋のシャッター廻りの水切り設置など色々と細かい部分も納まってきました。





「お引渡し」
お施主さん、大工さん、設計で引渡しチェックを行いました。


当日は晴天。






間仕切収納の左下のスペースはお施主さん手持ちの引出し収納がお引越し後に納まる予定です。



細かい手直しや調整項目を3者確認し、残りの工事日程を調整して、お引渡しとなりました。



後はお施主さんのお引越しを待つ空間となりました。
お施主さんの暮らしにフィットした心地良い住処になります様に。


工事の方々、お施主さん、皆さま、長期にわたりどうも有難うございました。
ティー・プロダクツ建築設計事務所 谷口智子


(お引越し前の完成時の様子「松戸のアトリエ 出来立て写真」もご覧下さい。)

2023.06.29

小さな通りに大きな軒を開く




皆さま お久しぶりです、こんにちは。
(滞っていたレポートを一歩だけ進めます、、、。)


2年前の調度今頃から始まったプロジェクトで、福祉事業者と建築設計者がタックを組んで未来の福祉施設を構想する建築助成事業に応募しました。その時の構想案をワークスに追加しました。→ works「小さな通りに大きな軒を開く」


残念ながら、採択はされなかったのですが、ここで事業者さん達とディスカッションした構想の種は又どこかで芽吹くように、頭を耕し水をやって準備しておきたいと思っています。


さて、その年の助成公募の要綱には「ハード・ソフト面において地域にひらく福祉を目指すものであること。」という審査のポイントが挙がっていました。


そこで色々仕掛けを考えました。











事業者の方々とあれは出来る、これは出来ない、これはチャレンジ、などと話し合って展望した光景です。実装して実施してみたいですね。多分時々はお祭りがあってもいいけど、大切なのはその他の毎日で、日々の活動を積み重ねていくことで街に開いた光景になると良いのかな。


さて、私・あなた・私たちの生活圏で、
街に開いた拠点や居場所はどれだけあるだろう(福祉施設に限らず)?
又はそういう街の接点に自分はどれだけ日常的に触れているだろうか?
と、改めて思います。


生活圏でなんとなく見知った顔と挨拶を交わす、
特に目的は無いがちょっと腰掛けられる場所がある、
ちょっと顔を見せに立ち寄る、
というタイトルの付きにくい地域共有の居場所がもっと増えて行けば、
個々人の挨拶体験が増え、地域の顔見知りのネットワークが出来る。
それこそが福祉環境なのではないか、と少しおおげさに思ったりします。


そういう事を構想するプロジェクトに参加したい、具現化したい!と更に思ったプロジェクトでした。


追伸:
事業者さん含めプロジェクトメンバーで最初に「GOODJOBセンター」を見学しました。





施設っぽくないスケールの建物でちょっと複雑な立体構成の内部空間を体験しました。





スタッフの方が日常作業の説明や、施設の設置基準にこの複雑な内部空間をどう調整したか、とか、利用者さん個々に合わせた作業運営をどうするかまで色々と詳しい説明をして頂きました。設計構想の具体的なイメージが出来たのと、事業者さんとこの空間体験を共有できたのが非常に良かったです。





現場調査で歩いた大阪は、汗だくでしたが、やっぱり面白い街探検が出来ました。





道端で出くわしたこの水合戦は何よりも嬉しい風景でした。
未来の種が芽吹くように、頭を耕し水をやり、精進精進。

2023.01.01

2023年 明けましておめでとうございます。



新年明けましておめでとうございます。


いつも色々な方にお世話になっております。ありがとうございます。


一昨年、昨年と改修案件に取り組んでいました。(現在も進行中のものもあります)
既存建物の調査と適合化改修や、用途変更に関わる改修など、20年30年40年経った建物をどう使い継ぐか、住み継ぐか、という課題と向き合いました。
現代の建築基準法に照らして適合化させる作業は、実は耐震性や防火性能、省エネルギー化など、性能向上につながる事も多く含まれています。
建物オーナー様と改めて要素を取捨選択しながら整えていくという対話的作業は、建物の長寿命化、建物を永く愛する事につながると思いながら設計していました。


もう一つ、昨年は新作オペラの美術に関わらせて頂きました。
くにたちオペラ「あの町は今日もお祭り」
(レポートしたいと思いつつ、写真整理が追い付かず、、少々お待ち下さい!)


このプロジェクトに参加させてもらい、作曲家・振付家・演出家・オペラ歌手・演奏者・衣装・舞台監督・照明家の方々の仕事を垣間見させて頂いた事がとても貴重でした。多くの専門家がこのプロジェクトの立ち上げにかかわる現場は、さながら大規模建築現場の様でした。大きい中に沢山の細かいディテールを積み上げる作業とその出来上がりの精度。自分の仕事のスタンスも、今後の物の作り方も刺激されました。


などなど、仕事の資料が色々になってきて、資料が積層、および雪崩、および資料捜索に時間がかかる状態になっておりました。
その諸々を、やっとやっと片付け、整理するために棚を増量し、使い勝手向上のために事務所の模様替えをしました!!
(すいません、その写真整理も未だなのでアップできませんが、いつかレポートに上げたいと思っています。。)


その結果、事務所内にグリーンを置くスペースが出来ました!!!



においかえで。
今は葉が落ちましたが、春になれば芽吹くでしょう。





その足元に苔が育っていて、それがちょっと嬉しい。


春になったら芽吹く様に、自分の仕事の仕込みをしておかなくては。。。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。


2023.元旦 谷口智子

2021.01.01

2021年 明けましておめでとうございます。




新年明けましておめでとうございます。


昨年は、色々な方々のおかげ様で、多くの挑戦のある年でした。
いつも多くのサポートをどうも有難うございます。


今年は昨年来からの長期的なお仕事が完成となったり、
翌年につながる設計作業をじわじわと進める大事な年となります。
又、昨年延期となったプロジェクトの方々を応援すべく、頭と体も温め始めないと。。。


健康第一、段取り大事、経過も完成形も大切に、対峙したいと思います。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。


2021.元旦 谷口智子


(写真:改修物件のコクーン型トイレに昨年末明りが灯りました。レポートは又後日。)

2019.09.28

「ごろりの家」が紹介されました。

「ごろりの家」が
はじめてのマイホーム 建て方・買い方完全ガイド2019-2020(エクスナレッジムック)に紹介されました。



22ページからの実例集04として写真と文章で紹介されています。



●はじめてのマイホーム 建て方・買い方完全ガイド 2019-2020 (エクスナレッジムック)

キッチンやアトリエのカットが表紙にもなっています。
キッチン:上段中央 / アトリエ下段右

こちらの本も家造りガイドとして記事多めなので、お手に取って見て頂けると有難いです。
宜しくお願いします!

 →ごろりの家 works

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2023.12.29 松戸のアトリエが「住む。」に掲載されました。
2023.10.29 「ゆるまがりの家」の解説動画が紹介されました。
2023.08.13 松戸のアトリエ 住処になる
2023.08.05 松戸のアトリエ 出来立て写真

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