2017.01.01
オルガンを初めて展示させて頂いた2010年は小・中学校が休校になるという年でした。
瀬戸内国際芸術祭は3年毎に開催されるトリエンナーレです。
3年前の2013年に行った時は、男木島の小学校復活のニュースを聞き歓喜。
前回の芸術祭に訪れた何家族かが男木島に移住・定住し、小学校開校までこぎ着けたのでした。
そして2016年の春先(芸術際開催直前)に男木島図書館の開館のお知らせを確認。
驚きのペースで次々と何かが始まっている男木島なので、今回その図書館を見学させて頂きました。
この図書館は、移住した1家族の呼びかけにより、クラウドファンディングと有志何人かのサポートスタッフで自力改修をして造られました。
島の空き家で使えそうな家屋を探し、改修DIYの状況はFBやHPでその都度発信して、というとても地道な工程で作っていました。
私もこれらの工程をその都度チェックはしていましたし、この離島で何かを作るのは陸続きの場所と違って何かと手間がかかるのは体感していました。(オルガン制作時もビス一本無いために工程が中断することは良く有りました。坂も多いし道幅狭いし車も通れないので人力で坂を上がったり下ったり、、。)
その為、こんなにも短期間で、しかも蔵書も揃え、開館した!というニュースは驚きでした。当然ながら作ったご本人にお会いすると、どうやって、どういう方法でと矢次早に質問してしまいました。作り方はもちろん、島に住む人への説明や、開館してからの運営の仕方など、ちゃんと本業がある人が、地域の為の場所を運営するには?等々。
おいしいコーヒーが頂けるキッチン
図書館には制作工程をまとめたファイルがあります。
机の上に厚めのファイルがあるのがそのファイルです。(写真ちゃんと撮れて無くてすいません)
さながら「ホールアースカタログ」の様な、男木版サバイバルブックの様な綿密なノウハウがまとめてあります。感服です。
ここには屋根裏スペースもあり、色々なところで本を読めます。
吹き抜けから下をのぞいた風景。ちょっとした秘密基地ですね。
今回もう少し滞在時間があったらな~、というのが正直な所です。
島にある家屋を改修して出来た空間を楽しむ、ちょっと公共の図書館では味わえない読書空間です。
港も見えてしまったりします。
私は芸術祭がご縁でここに滞在したのですが、むしろ制作時は島の人にしか会わない生活で、この島の日常にどっぷりつかりながらこの島の良さを体感していました。芸術祭期間中というのは、少し非日常な世界が広がりそれは又良いのですが、この図書館は島の日常風景を作り出す、という点で非常に嬉しいです。
男木島、平日行ってもゆっくり本を読める所があるし、コーヒーおいしいし、薪ストーブあります。
見学させて頂きどうもありがとうございました。
→男木島図書館HPサイト
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