2004.04.01
トラムモール
都内路面電車の沿道に歩行者の楽しめる歩車共存型の道路を整備し、木造密集地域の防災向上と街の活性化を図る計画案です。
歩行者と車両の関係は、速度の差、安全性の確保、賑わいの為の滞留動線と通過交通など対極しがちなものですが、生活利便性と活性化の為には両立させる必要があります。
路面電車は、ある程度の速度で定期循環しており、乗り降りの気軽さなどで再評価されている公共交通です。そして、歩行者と車両の間を取り持つ、重要な機能があります。
もともとこの土地で運行している路面電車の沿道を、より歩行者や商店が使いやすく整備する事は、今ある物を活かした先駆的な計画です。当計画では軌道面を芝生化する事でより市民公園としての風景を作り出そうとしています。
歩行者の滞留量、移動量は、街路の活性化にとっては新鮮な血液循環と同じです。個々の商店をつなぐ路面電車は、例えれば百貨店のエスカレーター。ウィンドウショッピングもしながら歩き疲れた人の足を補完してくれます。大型店とは違う人間スケールで個々の商店が生きる新たな賑わいを造ります。
主用途 |
T区沿道街づくり構想スケッチ |
ドローイング製作 |
2004年3月 |