2014.05.22
M・Z邸
屋根裏を目一杯活用し、最上階の天井高は3.7m。小屋梁を眺めるこの最上階に居間を設けました。半地下を活用し、半階分”背が伸びた”最上階は、周辺住宅から頭一つ分飛び出していて眺めが良い。斜めに立ち上がる小屋梁の架構や、木パネル仕上げ、それに加えて、家族みんながワイワイと食事する光景は、大きな箱船を想像させます。
竣工当初、小さかった兄弟の部屋は二人一緒の大部屋で、大きなおもちゃ箱と化していましたが、そろそろ個室として間仕切ろうか、どうしようか・・・という議論があがっている模様です。
* * *
10年経ちました。
外壁のクラックや雨だれ跡など、早急ではないけれど、メンテナンスの必要性を感じていたお施主さん。建物竣工時から補修積み立てをされていて、この度全面的に外壁メンテナンスすることになりました。訪れると10年というわりにはきれいに使ってもらっている印象ですが、よくよくみると、それなりに確実にあります。建物全体に足場を掛けるため、足場が必要な物は全てやろう!と屋根の塗り替え・外壁クラック補修と塗装・ウッドデッキ・目隠しネットなどを行いました。ウッドデッキは、10年前当時は外部に強いと言われたレッドシダーでしたが、今回は外材で非常に固く外部に強いイペ材に交換しました。(流通も変わりました)足場をとったMZ邸は清々しくリフレッシュしました。大切に使ってもらって幸せな建物です。永く丈夫でありますように!
所在地 |
東京都 世田谷区 |
主用途 |
住居 |
構造 |
木造在来工法 |
規模 |
地上2階 地下1階 |
共同設計 |
藪田 安之(API inc.) |
構造設計 |
岡本 隆之(株式会社MUSA研究所在職中) |
設計期間 |
1999年06月~1999年11月 |
工事期間 |
1999年11月~2000年04月 |