2014.05.26
I・K邸
フットワークの良い都市部の暮らしでは、厳選された機能をいかにコンパクトに納め、そして、+αのゆとりを生むかが考えどころです。
2階リビングの南面を、小さくて使いづらいバルコニーに費やすのはやめ、「インドアバルコニー」ともいえる光にあふれた「窓際空間」を楽しめるLDKとなるよう計画を行いました。ガラスブロックを用いることで、光りをふんだんに取り入れながらプライバシーも適度に確保しています。
「コンパクト=機能満載」なだけではなく、コンパクトな空間密度を外に逃がす隙間の演出が重要だと考えています。1階玄関からの廊下の突き当たりにスリット窓の出窓を設けたり、北側に配置した階段吹き抜けに青空を切り取るトップライトを設けたりといった各種の工夫を施しています。コンクリート打ち放しの壁を背景に、北側反射光の陰影が、時間と共に階段を上っていきます。
所在地 |
東京都 品川区 戸越 |
主用途 |
住居 |
構造 |
RCラーメン構造・外断熱パネル工法(内部打放し仕上げ) |
規模 |
地上3階 地下1階 |
設計プロデュース |
LDK.inc |
構造設計 |
太田 賢(太田建築構造設計事務所) |
設計期間 |
2003年6月~2003年12月 |
工事期間 |
2003年12月~2004年8月 |