2016.02.25
鍋達、本達の居場所づくり。
最初に訪問した際、「絶対に美味しい料理をつくる人だ」と思わせる、使いこまれた様々な鍋がキッチンに並んでいました。兎にも角にもキッチンの改修が最大ミッションで、15年住まわれた家をもっと使いやすくするという全体テーマのもと、この改修工事が始まりました。
玄関正面にはタモ材の壁を貼り素材感を与えました。下足入れは撤去し、新たに別の場所にシューズクローゼットを設け収納量を増やしました。
キッチンは以前のI型キッチンでは収納量が不足していたため、今回L型キッチンを導入しました。アイランドの作業台もあり、収納量だけでなく、作業性も向上しました。みんなで料理したり配膳したり、次々と美味しい料理が生まれそうです。扉の面材はマツ無垢材です。扉の取手は掘り込みとしデッパリがなく、食洗機などとピッタリ納まっています。
リビング全体は珪藻土の左官仕上げでリニューアルしました。自然光がコテ跡に反射して、やはり壁紙にはない素材感が出ました。
3階は小屋裏として隠蔽されていた所を解体し、新たに本棚を増設しました。ゴム集成材の棚の背面は赤い壁紙としてアクセントにしています。
洗面所もリニューアルです。今回、もともとの洗面所と浴室の位置にクローゼットを、もともと納戸に使われていた一室を広めの洗面と浴室に配置変更しました。広めの洗面所はリラックスゾーンになります。洗面所にも大容量収納を追加しました。別途ウォークインクローゼット・シュークロークも充実させています。
この家に暮らして15年。ご家族のライフスタイルがどういう形なのか、物と空間のバランスはどの位が適正か、住まわれている方が十分シミュレーションして、より住みやすい家にする改修となりました。
又、今回配管などの不具合も数カ所発見でき、劣化していた配管の更新が出来たことも良かったです。
15年目の改造で、設備的にも永く住み続けられる家にメンテナンスできました。
お施主さん、施工の方々、どうも有り難うございました。
所在地 |
東京都 新宿区 |
主用途 |
一戸建て住宅の改修 |
構造 |
木構造 |
規模 |
地上3階 |
改修内容 |
玄関のリニューアル・キッチンの拡充・居間壁を左官仕上げ
・納戸収納本棚の充実・洗面所の拡張・その他仕上げ材の更新
間仕切り変更:洗面所・浴室と納戸の配置変更
設備機器の更新:ユニットバス・洗面台・キッチン(それに伴う配管交換) |
施工 |
原瀬建設工業 |
設計期間 |
2015年3月~2015年4月 |
工事期間 |
2015年7月~2015年8月 |